あたかも

何も無かったかのように時は過ぎていく。
夜になれば明日のことを考えながら一日の終わりを向かえられる。現実と過去は分断され、過去が現実だったか非現実だったかもあやふやになる。さなかに存在していた時は、あんなにも必死だったのに、今振り返って見れば出来の悪い短編小説もいいところだ。

努力してこなかった自分が嫌になる。
努力の方法を忘れかけている自分がいる。
そうなりたいと思った自分を手に入れられないジレンマ。
怠惰の代償は大きい。

でも、誰だって壁はある。その壁が、自分は人とかなりずれたところにあるのは事実だけど、だからこそ、どうせと思って終わりにしないように、日頃から気をつけなければいけないのだと思う。