何回金縛りにかかり解けただろうか、朝日がまぶしい―――。 朝日に反射して、何かが光る。 顔をぬぐうと、泣いていた。 最悪の目覚め・・・でも、笑わなければ。笑って、元気に行かなければ。そうしなければ、気付かれてしまう。 まだ、終わらせられない自分が…
彼女が土手を男と一緒に歩いている。その顔は世界で一番幸せそうだ。自分が見たことの無い顔・・・ 自分はどこか遠くでそれを見ている。見ている、だけ。 手を延ばしても、届かない。逆に、遠ざかる。 ―――マッテ――― 彼女はどんどん遠くなる。 耳鳴りが、する…
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